少し前ですが「ネコアレルギーの仕組みが解明か」というニュースが流れました。
私のところにも、ご自身やご家族がネコアレルギーのため猫と暮らせない、もしくは暮らせなくなってしまったという相談が時折届くため、大変ありがたい研究ですね!!!
一部抜粋するとこんな内容でした。
英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)の研究者らは、ネコの鱗屑(りんせつ、皮膚や毛から剥げ落ちた角質細胞の微落片)から見つかるタンパク質が、ありふれたバクテリアの一種と接触すると、人間にアレルギー反応を誘発する可能性があると考えている。アレルギー反応には、くしゃみやせき、目の腫れやかゆみ、呼吸困難などがあり、一般的な風邪の症状に似ている。
科学者らは今回の研究が、ネコアレルギーのみならず、イヌアレルギーの患者にも有効な新治療法の開発につながる可能性があると期待している。
詳しい記事はこちらで読むことができますので、気になる方はどうぞ^-^。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2958150/11087144
ネコアレルギーはほんとに猫好きにとっては辛い症状ですよね。
私も娘を出産した直後は子供がアレルギーにならないかが実は心配でした^-^;。
けれど、2002年のアメリカで発表された調査で、
「1歳まで犬や猫を2匹以上飼っている家庭で育った子供は、6~7歳時にアトピー性疾患にかかっている確率が、他の子供の約半分である 」
という結果(Journal of American Medical Association(JAMA)誌8月28日号)もあり、個人的には小さいときに猫さんと暮らしているほうがアレルギーにはなりにくいのかな・・・・と信じています。
だいぶ前のものですが、こちらも一部抜粋して紹介しておきますね。
米国Georgia医科大学小児科のDennis R. Ownby氏らは、新生児474人とその両親に協力を要請。1歳時のペット飼育状況と、6〜7歳時のアトピー性疾患発症率との相関を調べた。子供の男女比はほぼ半々。乳児期にペット(犬または猫)がいない環境で育った子供は全体の約半数で、犬か猫のどちらか一匹がいる環境で育った子供は3割、犬か猫を併せて2匹以上飼っている家庭で育った子供は2割だった。
ペットが2匹以上いる家庭の子供は、ペットがいない家庭やペットが1匹だけの家庭と比べ一人っ子が多く(順に53.3%、41.6%、45.1%)、両親のいずれかが喫煙する率も高かった(順に35.1%、25.6%、34.3%)。なお、両親のアトピー性疾患罹患歴は、ペットの有無や数と相関はなかった。
研究グループは、子供が6〜7歳になった時点で6種類の抗原を用いたプリック試験を行い、一つでも陽性となった場合を「アトピー性疾患あり」と判定した。すると、ペットなし家庭の子供は33.6%、ペット1匹家庭の子供は34.3%がアトピー性疾患に罹患していたのに対し、ペットが2匹以上いる環境で乳児期を過ごした子供では、アトピー性疾患の発症率が15.4%と有意に低かった(p=0.05)。喘息の発症率も、ペットが2匹以上いる家庭の子供で低い傾向があったという。
興味深いのは、ペットが2匹以上いる家庭で育った子供の場合、犬や猫だけでなく、花粉やカビなど他の抗原に対しても他の子供より抵抗性があった点。研究グループは「免疫系が成熟する時期に複数のペットと触れ合うことで、様々な抗原に対するアレルギー性反応が抑えられるのではないか」と推測している。
出展:http://www.nikkeibp.co.jp/archives/203/203669.html
ネコアレルギーの仕組みが完全に解明されて、予防法や治療法が確立されることを期待しています!!