家族であるペットと大規模災害に備える重要性を再確認しました!

mikeradesu
※写真のミケラは今回の内容とは関係ありません^-^;。

先週、年に一回の動物取扱業者講習会に行って来ました。

今回の講習会の内容はペットとのの災害時の避難について。

東日本大震災や新潟中越地震などで被災地において実際にペットとそのご家族への支援をなさってきた、公益社団法人日本愛玩動物協会理事(災害担当)平井潤子さんのお話を聞くことができました。

ショッキングな内容も一部あり、私自身は実際に大規模災害をこの身で体験したわけでもないため、上手く伝えられるかはわかりませんが、今回の講習で聞いた内容を伝えることができるご家族がいるかもしれませんので、ペットとの災害時の避難についての情報を共有いたしますね。

どうしても猫さんが中心になりますが、犬さん他の動物と被る部分もありますのでいくつかまとめてみました。

●まずは人間(家族)の安全を確保してから行動する
これは平常時ではちょっと冷酷ないい方になるかもしれませんが。
まずは人間(家族)の安全を確保してから、動物の保護なり、避難を考えることが大事です。

東日本大震災では、ペットを助けに自宅に戻り津波で流されてしまった方が大勢いらっしゃるそうです。
非常に辛い現実ですが、猫さんや犬さん、その他の動物さんをと避難し保護できる人間(家族)の無事が確認できてから行動するのが一番重要なことです。

●普段からケージを安心できる場所として出しておく。
災害時猫と避難する場合は犬のようにリードで引っ張って行くのはかなり困難です。
動物病院などへ連れて行く時同様、ケージに猫を入れて避難することになります。
その際猫と暮らしているかたならば容易に想像できるかと思いますが、普段ケージに入らない猫をケージに入れるのはかなり大変です。

少しでも日常的にケージに慣れしておくと動物病院に連れて行くときはもちろん、災害時など急を要する事態になった時にケージに入れること自体は大変かもしれませんが、ケージ内の環境が少しでも慣れた環境であればストレスも軽減されるかもしれません。

我が家でも猫ベッドの一つとしてケージは常に部屋に出してあり、猫たちは時々中で寝ています。
ケージの中にタオルケットや毛布などをひいて思わず猫が寝たくなる環境を作っておいてあげるといいかもしれません^-^。

●避難時はハードタイプのケージでも念の為ガムテープなどで固定する
同じくケージに関して、ハードケースの場合、衝撃やパニックになった猫の暴れる力により分解して猫が逃走するケースもあるそうです。
もちろん、早急に逃げる必要がある場合は別として、避難時に少し時間に余裕があるようであれば、ケージを通常通り閉めた後に更にガムテープなどで固定しておくと安心だそうです。

●ガムテープ・サインペン・紙があるとかなり重宝する
ペットを連れて避難するにあたり、かなり重宝するのが、ガムテープ、サインペン、紙なんだそうです。
これは人間(家族)が避難する時もそうですが、集合場所をちょっと離れる時や、犬や猫を一時その場に置いて場所を離れる時に、メモを貼り付けるという場面が頻出するそうです。

例えば、犬さんを一時鉄棒などにリードを停留して、その場を離れる時など、何もメモを残さずにしてしまうと、たまたま保護ボランティアさんが発見なさった時に、その犬さんがご家族の保護下にあるのか、それとも誰も保護するものがおらず、ボランティアが保護して良いものか非常に迷われるそうです。

その結果、非常時の混乱の中、一時的に停留していたり、ケージで置いておいた犬さん、猫さんがいなくなってしまうという場面もあったとのこと。
簡単に保護されていることがわかるメモさえあればそういう混乱はなくなるようです。

●食糧のストックは最低1週間分は必要
東日本大震災前までは、ペットの食糧ストックは3日分程度という認識が多かったようなのですが、現在では最低1週間分は合った方が良いと考えられているそうです。(一般論ではないようですが、経験を積まれた平井さんの言葉です)

東日本大震災では、援助が行き届いた場所もあればまったく届かなかった場所もあり、また人間用のご飯を一部犬、猫も食べることができますが、人間用のご飯も困窮しているときに、犬、猫用のご飯をもらうというのはとてもできる状況ではないようです。

また、動物さんによっては特別なご飯を用意してあげないといけない子もいるかと思います。
そういった場合は日頃から多めにご飯のストックを用意しておくと安心だそうです。

●普段はドライフードのみでも緊急用にウェットフードも用意しておく
特に車の中などで避難生活を送る場合、おしっこを我慢して泌尿器系の疾患になってしまう子が多かったようです。犬さん、猫さん共通だと思うのですが、車の中で生活する場合は水分補給が大事になるため、普段ドライフードだけの子たちでもウェットフードを食べることで水分補給も同時にできるため、避難用にウェットフードをいくつか用意しておくこともおススメだそうです。

●避難場所での動物と人との共生の秘訣
東日本大震災では各地で一時避難場所が設定されました。
ペット不可の場所が多く、家族同然のペットと一緒に避難するために車内で生活する方も多かったようですが、中にはペット可の避難場所も多数ありました。

そんな中でも、動物嫌いの方からのクレームが相次いだ場所とまったくクレームが起きなかった場所とがあったそうです。

動物と人とが共生して避難場所で生活する秘訣は「生活スペースの住み分け」だそうです。
学校の教室を利用する場合は、端の教室にペットと共生する方々、間の教室にペットと共生してはいないけど動物が好きな方々、そしてもう一方の端の教室には動物のアレルギーがあったり、動物が苦手な方々を配置するなど、生活の動線を交わらないように生活スペースを住み分けすることが大事とのこと。

万が一自分がペットと同行避難することになった場合に、覚えておくと避難所での生活に関して活用なりアドバイスができるかもしれません。

●シミュレーションをしておくことが一番大事!く
そして、ペットがいるいないにかかわらず災害時のシミュレーションをしておくことが非常に大事だそうです。

連絡手段はどうするのか。
集合場所はどこにするのか。(○○小学校など場所名だけでなく、○○小学校の校庭の鉄棒の横などかなり具体的に決めておく。また二次候補も決めておく。)
持ち出し品は何にするのか一度全部出して本当に持ち運べるか検証する。
持ち出し品の保管場所を共有しておく。

●ペットを保護することに対して怒る人もいて当然だと考えるく
そして、最後に東日本大震災はじめ、大規模災害ではまずは人命救助、人間の衣食住の確保が一番重要視されます。

そんな中、ペットの保護を訴えると、中には「人間が困ってる時にペットのことなんかどうでもいい」と怒りを露わにする方も当然大勢います。

動物と一緒に暮らしている人からすれば非常にショックに感じるかもしれませんが、現地で被災した方々は目の前で信じられない状況でご家族を亡くされ、限界の状態で頑張ってらっしゃる方がほとんどです。
そんな中では、たとえ実際家族としてのペットと暮らしている方でも、今はペットのことを考えている場合ではないと思ってしまうものだそうです。

そのような限界状況に立っていない私などはついつい動物の保護に対してい怒りを露わにされるとひどくショックだったのですが、現地の方が置かれている状況を考えると、それが当然なんだと考えが変わりました。
非常に恥ずかしい思いでいっぱいになりました。

もちろん、災害時には私も家族である猫たちの保護に努めたり、今後もしかしたら何かしらの災害援助に出向くこともあるかもしれません。
仮にそのことを非難する方いてもそれは当然であり、素直に受け入れようという気持ちに変わりました。

災害時に備えることは、いつからでも遅くはありませんし、特に犬さん、猫さんと暮らしていると通常よりも避難は大変になるためより入念にシミュレーションしておくことが大事ですね!!

かくいう私も人間3人と猫5匹というかなり難易度の高い状況ですので、何とか家族で話し合って最適な災害時の対策を常日頃から考えて行きたいと思います!

私自信、災害対策には無知な部分もあり、今回の講習を聞いて反省しきりですが、記事の内容が少しでもお役に立てればうれしいです!

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